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予備校講師×子育て

1巻作戦

娘に本を読んでもらいたい。でも、押しつけたくはない。


 子どもに本を読んでもらいたい親であれば誰もが(?)直面する問題だと思います。小学生の低学年ぐらいまでは自分で新しい本にアクセスする力が弱いので、完全放任だと読む機会が生まれにくい。一方、押しつけられた読書はめちゃくちゃつまらないと思うので「読みなさい」とは言いたくない…。このバランスが難しいですよね。娘を本屋に連れて行き、好きに選ばせようとしたこともあるのですが、長女は(本が好きなくせに)かなりの「食わず嫌い」気質で、新しいシリーズにはなかなか手を出しません。

 そこで僕がよくやるのが「1巻作戦」です。本屋やBOOKOFFで娘が好きそうなシリーズの1巻だけを買ってきて本棚に並べておきます。買ってきたことも言わずに後はただ待つだけ。すると、数日、あるいは数週間後、「パパ、〇〇面白かった!」と言ってくることがあります。何かのきっかけで本棚の本に目が留まり、「何これ?読んでみよう」という感じで読み始めたのだと思います。娘には娘の「新しい本を読みたいタイミング」があるのでしょう。
 本を全部買っているとお金がもたないので、普段は図書館を利用することが多いのですが、やはり、いつも家に置いてあり、ふとした瞬間に手に取れるというのは、買った本ならではの魅力ですよね。

 『四つ子ぐらし』『作家になりたい』『一年間だけ』『いみちぇん』は特に面白かったようで、その後のシリーズも全て読んだようです。